2013年4月10日水曜日

北門達男・稲浦綾 情報分析と課題解決の技法


2012 株式会社大学教育出版

80対20の法則

80対20の法則は、100年ほど前にイタリアの経済学者パレートが発見した法則が始めである。
パレートは、所得と資産の分布を研究した結果、人口のわずか20パーセントの人達に、総資産額の80パーセントが集中していることを発見した。この法則は、所得や資産の不平等度を表すもので、経済学ではパレートの法則と呼ばれている。
その後、似たような法則が、つぎつぎと発見された。
顧客の20パーセントが売り上げの80パーセントに貢献している。
商品の20パーセントが売り上げの80パーセントに貢献している。
社員の20パーセントが売り上げの80パーセントに貢献している。
ある科目のうち20パーセントの重要事項が80パーセントの割合で試験に出る。
保有している情報の20パーセントを80パーセントの割合で利用している。
単語の使用頻度が20パーセントの単語が80パーセントの割合で使用される。
したがって、たとえば、外国語の学習をするときには、よく出る単語1000語程度をまず覚えることが重要である。
品質管理では、欠陥の上位3位程度の原因を突き止めて徹底的に対策をすることによって、大幅に品質が向上する。
こういう「法則」は、いろいろなところで適用できる。
もし、新種の20対80の法則を発見できれば、学問上で名を残すこともできそうである。

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