2013年3月28日木曜日

松本大 「お金の流れ」はこう変わった!


2012 ダイヤモンド社

投資にかぎらず、仕事でも、人づき合いでも「運」は重要である。
どんなに情報を取ったり、理論を身につけても、「運」がないと儲からないし、成功することもできない。
運は寂しがり屋である。運は他の運と寄り添って、密かに暮らしている。
運のない者どうして、または運のある者どうしで寄り添う性質がある。
したがって、幸運を手にするために一番大事なことは「運のいい人のそばにいる」あるいは「運の悪い人とつきあわない」ことである。
人とつきあう場合も、金持ちとつきあえばお金をくれるが、金のない人とつきあうと、金を貸してくれと言われる。
女にもてる男とつきあうと、女友達を紹介してくれるが、もてない男とつきあうと、美人をわざとブスだと言われたりして、足を引っ張られる。
著者が思うには、「運というのは、実は、リスク管理のことではないか」ということである。
運がいい人というのは「リスク管理がうまい人」のことで、運が悪い人とは「リスク管理が下手な人」のことである。
人間は、たくさんの情報を取り入れて、加工や解釈をほどこして行動している。
運を引いてくるかどうかは、けっきょくは情報と、いかにこれを解釈するかにかかっている。
人は株価が上がると買いたくなり、下がると売りたくなる。
相場全体でもそうであるが、個別の銘柄についても同じである。
だから、人気のある銘柄は割高に見えるのに、ますます買われ、人気のない銘柄は割安に見えるのに、ますます売られる。
株価というのは、理屈どおりには動かないところがある。
歳を取ると、経験も知識も積みあがってくるので、分かったつもりになりがちである。
しかし、マーケットでは必ず儲かる理論などはない。
自分だけは正しい判断を下すことができるなどとうぬぼれてはならない。

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