2011年1月20日木曜日

勝間和代 勝間和代のビジネス脳を創る7つのフレームワーク力

2008 株式会社ディスカヴァー・ツゥエンティワン

1968年生まれ

偶然力(セレンディピティSerendipity)

セレンディピティとは、「あてにしていないものを偶然うまく発見する能力」で、イギリスの文筆家ホレス・ウォルポールが1754年に書いた童話「セレンディピティと三人の王子様」に由来する。
ビジネスの世界に限らず、すべての情報が手に入るわけではなく、偶然、手に入った限られた情報の中で、判断をしなければならない。
偶然出会う予期せぬ出来事も含め、身の回りで起こることや手にした情報を、いかに自分にとってよりよいものにしていくことができるかを考える力が「偶然力」である。
予期せぬ出来事はどうしても起こるので、それを避けるのではなく、起きたことをつねに最大限活用するべきである。
偶然力を生かすために役に立つ五つの考え方がある。
一つ目が、好奇心を発揮すること。二つ目が持続性、つまりめげずに続けること。三つ目が、楽観的に考えること。四つ目が、柔軟性を保つこと。最後が、リスクテイキング、すなわちリスクを取って果敢にチャレンジすることである。
偶然性を生かすためには、迷ったときにはリスクを取るという方向で考える。

こうした偶然力の強い人ほど、いろいろなチャンスをとらえて新しいことができる。
著者は、「起きたことはすべて正しい」という言葉を座右の銘にしている。
人でも情報でも出会いのチャンスは限られている。
たまたま出会ったチャンスをうまく利用することで、さらに別のチャンスをつかむことができるのである。

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