2009年7月26日日曜日

ダニエル・タメット ぼくには数字が風景に見える

2007 古屋美登里訳 株式会社講談社

2004年、π(パイ:円周率)の暗唱でヨーロッパ記録樹立

アスペルガー症候群とサヴァン症候群で、数字の羅列が美しい風景に見えるという不思議な共感覚の持ち主。
πの小数点以下22000桁以上を暗記。
言語感覚にも秀で、十カ国語を操る。
驚異的な記憶力は一種の脳の障害から来るものだという。
記憶の働きが通常人とは違うらしい。
それを天才と呼ぶことは可能だ。
こういう人の孤独は通常の人には理解できないものなのだろうか。
繊細な神経の持ち主で、大勢の人がガヤガヤやっているところや人間関係のストレスの多いところではやっていけないのであろうと思った。

本書で山登敬之(精神科医)は、つぎのように解説している。
自閉症とアスペルガー症候群との共通するおもな症状は、
①人の心の動きがよく分からないので、対人関係が上手に取れない。
②一つのことに強くこだわり、新しい事柄や環境をなかなか受け入れられない。
(これらは、おそらく表面にあらわれたものであって、その内在的な原因と言えるものから出てくるのであろう。)

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